一つの課題
三代

二瓶  守
 貧乏暇なし、とは中小企業経営者にあてはまる。

少なくても大部分はこの範疇にあるであろう。

日本の労働者の一般的傾向としてカネよりヒマを求める傾向が出てきたといわれる。

つまり残業してまでキューキュー働くよりは余暇を求めたほうがよいという欲求が強くなったそうである。

昭和55年の北海道の所得推定が180万円で12年でざっと3倍になる。

勿論年率10%以上の増加を見込めば計算的には可能であるが、はたして、われわれ業界でこの吸収能力があるであろうか、大きな疑問であるが、本道第3次開発計画の前提条件である以上これに挑戦して克服しなければならない。

しかし労働環境はどうであろうか。

前段でも申し述べた如く現代人感覚としては必ずしも賃金よりも休暇、奨学制度、厚生施設などの就業意欲が20%に近いそうである。

このような状況を背景にして大企業は夏のレジャー休暇、週5日制などの採用により労働者の期待に応え先進国型を容認させている。

 このような市場の中で、どんな戦術で第一次産業のわれわれの中小企業に就労させ得るであろうか。

北海道の中核産業を維持するため明日を荷うわれわれ木青協の最大の課題であると考える。

昭和40年ソ連ヨーロッパを旅行した時、ストックホルムはほとんどが夏休みで乗用車でトレーラーハウスをけん引し、1週間も要して南仏、伊太利までバカンスを楽しみに行くのだと説明され、彼我の差をまざまざと知らしめられたものであるが、それから5年、これと立向かい応えなければならぬ現実に直面している。

その進歩のテンポは着実にしかもかなりのスピードで進んでいる。

まさに現代を生き抜くためには現状維持は許されない。

常に前向きに可能性の追求をなさねばならず、まことに尚一層貧乏暇なしである。

それでも私は仕事が出来ることに対し深い感動を覚える。

そして人生の深い意義を感ずる。